蜂巣炎(皮膚の化膿)
蜂巣炎(ほうそうえん)とは、皮膚とそのすぐ下の組織に生じる細菌感染症です。患部に赤み、痛み、圧痛がみられ、発熱や悪寒が生じたり、さらには、心拍数の上昇や低血圧、錯乱などと重い症状が出る人もいます。蜂巣炎は体のどこの部位にも発生しますが、特に症状の出やすい部位は脚です。感染した部分の皮膚は熱をもって腫れ、オレンジの皮のような細かいあばたができたようになります。感染部の皮膚に、液体の詰まった大小の水疱ができることもあります。
蜂巣炎の原因で最も一般的なものは、レンサ球菌です。
細菌は多くの場合、皮膚にできた小さな傷から侵入します。レンサ球菌は、感染範囲を抑えようとする体の働きを阻害する酵素をもつため、皮膚の中で非常に速く広がります。特に動物に噛まれたり、水や泥の中でけがをした場合に蜂巣炎を引き起こします。
症状が重篤な場合、リンパ管が損傷を起こし、敗血症のような大変な病気につながる場合もあります。
蜂巣炎の治療
治療においては、すみやかに抗生物質を使用することが必要です。数日間治療を行えば、症状はたいてい治まります。