にきび
たかがにきびで病院へ…と思われる方は多いと思いますが、にきびも立派な病気です。にきびは痛みや痒みを伴うこともあり、放置しておくとニキビ跡(あと)になっていまい、何年たっても治らないこともあります。女性はもちろんですが、「ニキビが気になる」と来院される男性患者さまもたくさんいらっしゃいます。
にきびホルモンの働きなどにより、毛穴の中に皮脂が詰まってしまうことで引き起こされます。これがいわゆる白ニキビ(毛穴が閉じていて、全体が白っぽく見えるタイプ)、黒ニキビ(毛穴が開いていて、毛穴の汚れが黒く見えるタイプ)の状態です。
更にここにニキビ菌などのばい菌が増殖すると、毛穴が炎症を起こし、赤く腫れた状態の赤ニキビになります。ひどい場合、にきび自体が皮膚の深いところで壊れて、炎症が悪化し、いわゆるニキビ跡(あと)といわれる状態になります。赤い跡、シミになった跡、凹んでクレーター状になった跡などです。
ニキビ断面図
にきびの治療とは
にきびの治療には、主に外用薬と内服薬の両方を用います。
外用薬はいわゆる塗り薬で、ニキビ菌を減らし、炎症を抑えたり、毛穴のつまりを取り除きます。また、内服薬は肌の調整を行うビタミンやホルモンのバランスを整える性ホルモン関連薬、漢方薬などを患者様の状態や体質、生活習慣などをお伺いして、最も適したものを処方いたします。
また、自費治療によるケミカルピーリングやアゼライン酸、ディフェリンゲルなど、にきび跡の美白効果や白ニキビ・黒ニキビにも効果がある治療法もご用意しております。ディフェリンゲルにおいては、妊娠中・授乳中の方はご使用いただけませんので、詳しくはお気軽にご相談ください。
日常生活の注意点
- 規則正しい生活を心がけましょう。
- 十分な睡眠を取り疲労をためないようにしましょう。
- バランスの良い食事をとるようにしましょう。特に野菜をたっぷり食べましょう。
- 洗顔は朝晩2回、やさしく擦り過ぎないようにしましょう。
- 化粧品はオイルフリーが良い場合があります。
- 髪の毛の摩擦も肌に負担をかけます。なるべく刺激を与えないようなヘアースタイルを心がけましょう。