陥入爪・巻き爪(手術、ワイヤー法)
巻き詰めとは、爪の断面がひらがなの「の」の字のようになり肉を巻き込んでいる状態のことです。陥入爪とは、爪の縁が皮膚に食い込み、痛みや炎症を引き起こしている状態のことです。特に足の親指によく見られます。ばい菌による感染を起こすと赤く腫れ上がり、時に赤い肉が盛り上がった状態になることもあります。
巻き爪の治療
原因は、爪質、靴が足に合わない、爪水虫があるなどが挙げられ、赤く腫れてしまった時は、抗生物質の内服や外用薬で治療します。場合によっては食い込んでいる爪を切除することもあります。感染を繰り返したり、いつも痛みが伴う場合は、健康保険の適応外にはなりますが、爪の形を矯正手術により正常な形にすることができます。巻き爪の場合、ワイヤー(形状記憶合金素材)で形を矯正した後に手術を行います。ワイヤーによる矯正は、装着中のみの効果となり、根本的な解決にはなりません。手術以外の治療法はありません。
日常生活の注意点
- 普段から足に合う靴を履き、爪の端を切りすぎないことが大切です。
- 手術後は、つま先に負担のかかる激しいスポーツやハイヒールの着用は避けましょう。
- 1~3ヶ月ごとにワイヤーを入れ替えます。初回装着後は一週間後に不備がないか確認しますので、ご来院ください。