水イボ
水イボとは、特に小さなお子さまによく見られる皮膚の感染症(ウイルスによっておこる病気)です。放置しておくと自然に治る場合もありますが、触っているうちに、お子さまの体の他の部分にウイルスが次々と広がり、ドンドン水イボの数が増えてしまう場合もあります。またお友だち同士で直接触ったり、プールなどで他のお子さまにうつしてしまうこともあります。特にアトピー性皮膚炎のお子さまは、肌は刺激と乾燥に弱いため、悪化しやすいので、注意が必要です。時にかゆみを伴い、引っ掻いてトビヒになってしまうことがあります。
水イボの診断は、光沢を持った小さいイボを肉眼的に確認し、診断します。小さなものは虫眼鏡で見ないとわからないことがあります。
水イボの治療
治療には、専用の医療器具でイボの摘除を行います。チクッとした痛みを感じるため、お子さまの”水イボ”治療の際には、イボの部分に、前もってペンレス(麻酔テープ)を貼り、処置の痛みを少なくすることもできます。
また、他の治療法として、液体窒素(チッ素)による凍結法、ポビドンヨード・サリチル酸絆創膏法、硝酸銀外用などがあります。アトピー性皮膚炎などの湿疹があると引っ掻いて、水イボが広がったり、トビヒになったりします。湿疹の治療も皮膚科で同時に行いましょう。
他のお子様にうつさないように、手をよく洗いましょう。
日常生活の注意点
- 感染防止のためには、兄弟同士やお友だちとタオルを共用しないことや、別々に入浴するなどの注意が必要です。
- 水イボを引っ掻いた手で、イボを触らないように指導して下さい。
- 乾燥肌のお子さんやアトピ―性皮膚炎のお子さんは水イボの感染を生じやすいので、肌が乾燥しないように注意してください。